連載記事

バレリーナである前に、すてきなレディでありますように!Vol.23
投稿: 2022年7月4日
令和5年の第49回芸術劇場は「眠れる森の美女」全幕と決まりました。 ロシア・バレエ確立に心身を捧げた振付家マリウス・プティパ、音楽美術に造詣が深かった帝室劇場総裁イワン・フセオロジスキー、尽きることのない美しいメロディーで知られるピョートル・チャイコフスキーの、それぞれの最高の業績の結合で生まれた作品です。 1890年に初演されて以来、どれだけ多くのオーロラ姫が世に出たことでしょう。プティパ原典版を元に数々の振付も世に出、世界各地で上演される人気の演目です。筆者が観たユニークな作品2つ。 ヤン・リンケンス(現ハーグ王立バレエアカデミー校長)の「眠り」はコンテンポラリーのモチーフでオーロラ姫に贈り物をする妖精たちは男性2名のお付きを従えたパ・ド・トロワでソフトシューズ、カラボッスがクライマックス:オーロラ姫と王子の結婚の場に再度現れ、心改めて祝福するため赤ワインをみんなに振る舞い乾杯、とそのワインには毒が、全員が雪崩のように倒れる中、カラボッスが一人ほくそえんでの幕、当時(1999年)のベルリンっ子の心をわしずかみ、チケットは毎回完売状態でした。 また、コンテンポラリーバレエ界の寵児ナチョ・ドュアトはオリジナルを踏襲しながらも独自のメソッドを用いた振付を各所にちりばめ、観客をあっと言わせ、舞台美術、衣裳を簡素化しながらも華やかに、舞台進行もピッチアップした作品に仕上げ、ベルリン国立バレエ団(初演2015年2月、世界初演:2011年Mikhailovsky-Theater …続きを読む

バレリーナである前に、すてきなレディでありますように!Vol.22
投稿: 2022年3月16日
ウクライナ情勢に胸を痛める毎日です。 筆者は湾岸戦争勃発の日フランクフルト空港に居合わせ、集結する軍用機を目の当たりにしました。
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