(公社)日本バレエ協会関西支部

TOPICS:バレエ芸術劇場

  • 第47回バレエ芸術劇場「バヤデルカ」 2020年2月15日第47回バレエ芸術劇場「バヤデルカ」
    芸術劇場レポート 2019年 ...
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  • バレエ芸術劇場「コッペリア」 2019年4月22日バレエ芸術劇場「コッペリア」
    写真撮影 テス・大阪 【出演者からの感想】 ・樫野隆幸 今回、マイレン・トレウバエフ先生の「コッペリア」に出演させていただき、私自身、沢山の事を学ぶことが出来ました。振付して下さるにあたり、人と人とのつながりを大切にし、コミュニケーションを深め、感じたことがお芝居や踊りに現れる、そんな振付だったと思います。この作品は、一貫性を重視した振付であり、観に来てきてくださった方々や演者にもとても分かりやすく楽しめたのではないでしょうか。コーディネイションがはっきりとマイレン先生から伝えられ、踊りとマイムがナチュラルに伝わった作品だったと思います。このような素晴らしい時間を出演者やスタッフの皆様とご一緒に過ごすことが出来たこと、心から感謝しています。ありがとうございました。市長より ​ ・藤本瑞紀 子供の頃からずっと憧れていたスワニルダ。可愛らしく、周りを巻き込むほど明るく、自分の考えに真っ直ぐな人柄に惹かれていたのかもしれません。この度、このような素晴らしい舞台で踊らせて頂けたことは、一生の宝物となりました。振付のマイレン先生には、踊りのスタイルはもちろんのこと、その場面や感情にふさわしい自然なマイムが出来るよう、こと細かにご指導頂きました。特に2幕では、その眼差しや指先から、マイレン先生演じるコッペリウスが、コッペリアを心から大切に思う気持ちが伝わってきて(それなのにごめんなさい…という気持ちが湧いてくるのを抑えて、コッペリアのふりをしていましたが…笑) ...
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  • 第45回バレエ芸術劇場 2018年9月25日第45回バレエ芸術劇場
    2018年1月27日(土)大阪フェスティバルホールに於いて第45回バレエ芸術劇場「シンデレラ」が無事に終演いたしました。セルゲイエフ版「シンデレラ」は、27年振りの再演でした。初演当時、K.セルゲイエフ氏とN.ドゥジンスカヤ氏を招聘して上演に至りました。 舞台写真と共に出演者たちの感想を取り上げました。 【シンデレラ役 藤本瑞紀】 舞台上の照明が消え、生演奏の音楽に包まれ、それまで緊張で強張っていた心と体が、次第にほぐれていくのを感じました。リハーサル初日、田上先生に振りを移して頂いた時は、どのような舞台になるのか、想像がつきませんでした。あまり馴染みのないテクニックがふんだんに散りばめられ、音どりも難しく、また体力も必要で、課題が山積みでした。田上先生に「この振付と音楽は共に生まれたものだから、音楽が体に入れば、気持ちよく踊れるようになる」と伺い、先生から教わるマイムやステップ一つ一つから、振付のセルゲイエフ先生や、ドゥジンスカヤ先生をはじめ、この作品に携わってきた方々の熱い思いを感じ、なんとしても継承しなくては、という気持ちが湧いてきました。このあまりにも有名な物語を、場面ごとのシンデレラの感情に共感しながら楽しんで頂くには、どのように演じたらいいのか…思い悩む私に、諸先輩方は色んな形でアドバイスを下さいました。実際に相談させて頂いたり、お客様に伝わるよう、より納得のいくリアクションをとるきっかけを作って下さったり。毎回違った感情やアイデアが生まれ、沢山のことを学ばせて頂きました。そして、優しい人柄の中にも、人や夢を信じ抜く芯の強さを併せ持ったシンデレラを目指しました。また特に印象深かったのは、王子と出会い、最初は戸惑いながらも、次第に思いが募っていく、舞踏会のシーンです。パドドゥの幸せいっぱいの音楽の中に、時折見え隠れする、不安を感じさせる音。このパドドゥには、繰り返しの振りが何箇所か出てきたのですが、一回目は少し音から遅れ気味に入ることで、優しい人柄故に、本当に私がここにいていいの?と、戸惑う気持ちを表し、二回目は音にぴったりと合わせて、先程よりも大きく動き、高まる気持ちを表す。表情やマイムだけでなく、音と振付の意図を理解し、結びつけることによって表現が深まっていき、その時の感情や、人となりまでお客様にお届けできる。セリフのある演劇やミュージカルとはまた違った、バレエの奥深さ、面白さなんだと、この作品を通して学びました。本番はまだまだテクニックに気を取られてしまい、思い描いたシンデレラを表現しきれなかった部分もありました。しかし、舞台上で振付が音楽と再び合わさり、その中で踊ることが出来た感動は、今も忘れられません。このかけがえのない経験を胸に、人を、自分を強く信じる心を大切に、これからも踊っていきたいです。ご指導下さいましたバレエ協会の先生方、細やかな目配りで支えて下さいました、スタッフの皆様、本当にありがとうございました! 【継母役 瀬島五月】 「シンデレラ」の継母役と言うお話をいただいた時から、どのように作品の中で生きるべきなのか、迷っていました。振付をいただいた時も、通し稽古に入った時も、お衣裳に袖を通した時も。些細な事が私に役柄への迷いを与え続けるのですが、いつもそうであるように、出演者が揃い、セットが組まれ、オーケストラの入った舞台に立つとパズルのピースがピタッとはまるようにイキイキとしてきました。本番は、美しくどこか不穏なプロコフィエフの前奏を聞いた瞬間から私は私でなくなり、継母(名前がないのが残念ですが)としてそこに居ることができました。 いつも舞台はマジカルで特別な存在ですが、今回はフェスティバルホールと言う格式高く素晴らしい劇場の力も相まって、特に忘れられない舞台の一つとなりました。 作品の全てを把握され、一人一人に寄り添ってご指導下さった田上世津子先生に感謝と尊敬の気持ちでいっぱいです。また関わって下さった全ての方々にも。本当にありがとうございました! 【ズリューカ役 井澤 照予】 今回シンデレラに出演させていただくにあたって、音楽性を大切にして踊ることを重視して取り組みました。複雑な音楽と複雑な振り付けに苦戦しましたが、聞いていくうちに全ての音符に振りがとても正確に入っているのが分かり、まるで音符を踊ってるかのような感覚で踊ることができました。ズリューカ役に関しては最初は難しいテクニックに追われるばかりでしたが、リハーサルが進むにつれ共演者の方々とどのように演じていくかを考えるのがとても楽しくって…たくさんの方から意地悪く見えるコツを教えていただきました!(笑)これからは色んな役に挑戦し、演じることをより深く勉強していきたいです。 【クリヴリャーカ役 株田佳香】 今回、本当に貴重な経験をさせて頂けた事、感謝で一杯です。ご指導下さいました田上先生、佐伯先生、ミストレスの佐々木先生、藪内先生にこの場をお借りして心から御礼申し上げます。難しいテクニックが詰まった複雑な振付、聴きなれない音楽、体に振りが馴染むまでとても時間がかかりました。1音外すと次のステップに全然繋がらないくらい、音楽と振付が共にある事を体感しました。リハーサルを重ねる内に、振付と音楽からクリヴリャーカの性格や心の変化を感じるようになりました。オーケストラの生演奏で踊れた本番は格別でした。このお役を頂き、作品に取り組めた時間は、偉大な諸先輩方のバレエへの情熱を肌で感じさせて頂けたかけがえのない時間でした。本番を無事に終えられたのは、共演者の方々、スタッフの方々、チャコットさん、先生方、本当に皆様のお陰です。ありがとうございました。 指揮者の冨田実里先生より感想をいただきました。 ​関西支部でお招きしたのは今回が初めてでしたが、リハーサル・本番ともにオーストラの方と共に素晴らしい演奏をしてくださいました。 【指揮者 冨田実里】 第45回バレエ芸術劇場公演のご成功おめでとうございます。今回初めてバレエ協会関西支部の皆様と一緒に共演できたことを、大変光栄に思います。 バレエのような総合芸術とは、一つの山を登るような作業に似ていると、私はよく感じる事があります。作品をある山として例えると、各分野のアーティストがそれぞれの登山コースを登りながら、その山の頂点を目指していくのです。 皆、同じ山を登りますが、同じ登山コースを登るのではない、というのが大きなポイントです。指揮者は楽譜という地図を持っていて、自分の後ろには大勢のオーケストラ奏者たちがいます。作曲家が書いた地図の内容を把握しながら、オーケストラの誘導をしていくこと、また作曲家がどのような音楽を書いているのかを他のコースの人たちに伝えていくことが指揮者の務めです。 時々他のコースの人たちから色々なアドバイスをもらえることがあります。例えばダンサーから「これくらいの歩幅(テンポ)で歩いてもらえますか」と言われたり。振付のこと、舞台の進行具合、同じ山を登っている仲間たちのお互いのことを理解しあいながら、その山の中身をより具体的に知っていきます。大変なこともありますが、仲間の存在が大きな励みになったり、より芸術的な道を見つけ出すための一助になることもたくさんあります。これが多分野のアーティストがまとまってひとつのものを創り出す、総合芸術の大きな魅力、醍醐味です。 今回の「シンデレラ」では、振付の田上世津子先生を始め、ダンサーの皆様、関西フィルハーモニー管弦楽団の皆様、舞台監督の藤森さん、お名前は書ききれませんがこの公演に携わった全ての方々のパワーが結集して、よい頂点に到達することができたのではないかと思っています。お世話になりました皆様へ心より御礼を申し上げます。 【時の精役 稲森心音】 練習は、初めはすごく足がつるほどしんどかったけど、なんどもやっているうちに楽しくなってきました。本番はお姉さん、お兄さんのおどりを近くで見られて勉強になりました。私はまちがえずにおどれたし、たくさんの人からのはく手をもらえてうれしかったです。こんなに大きなホールでおどったのは、はじめてだったのでいい経験になりました。友達もたくさんできたし神戸から電車にのって行けるようになったりしたのでバレエの練習以外にもうれしいことがありました。また出たいです。 これからも毎日練習がんばります。 【時の精役 安田莉々花】​ 芸術劇場ありがとうございました。シンデレラの舞台、とても楽しかったです。1幕、2幕、3幕も立ち位置や音取りをまちがえずに踊れました。時の精は出番も多く大変な動きもありましたが、練習していたことがしっかりと本番で出来て嬉しかったです。そして舞台終了後に、主役のみずき先生にお声かけしていただき、王子様が「2幕の最後の子頑張っていたね」と言っていたことを教えてくださいました。本当にうれしかったです。生オーケストラのフェスティバルホールという大きな舞台に立たせて頂いたこと、本当にすばらしい経験になりました。 またこの様な大きな舞台に立てるように、毎日バレエの練習頑張ります。 【雪の精役 大幡蘭】 私は、今までアメリカにいた為、拝見した事もありませんでした。今回の初出演も緊張と同時に楽しみもありました。初めて頂いた役が雪の精で本当に良かったと思いました。そしてとても素晴らしい先生方や周りにいるお姉さん方のおかげで沢山の勉強もさせて頂きました。感謝の気持ちでいっぱいです。芸術劇場で学んだ事は忘れずに色んな場面で生かしていきたいと思います。 そして更に成長出来る様に頑張っていきたいと思います。 【雪の精役 片野晴香】 わたし自身シンデレラの作品は初めてだったし、雪の精で素晴らしい先生方と踊らせて頂いたり、各国の姫という大きなお姉さん達の中で踊らせて頂いたり、沢山の勉強をさせて頂きました。そして舞台でリハーサル中のお返事の仕方、これからにつながる大切な事も教えて頂きました。毎年の舞台、毎回のリハーサル、沢山の先生方の中で間近に色々な事を感じる事が出来ました。今回の経験を活かして、これから更に成長出来るよう頑張ります。 【小鳥役 八木美咲】 私は今回初めて出演させて頂いたのですが、海賊、フェアリードール、くるみ割り人形と客席から拝見させて頂き、いつか私も出演させて頂きたいと思っていたので、オーディションの時からとても楽しみにしていました。実際に舞台に出演させて頂き小鳥の役は私にとって忘れられない経験になりました。これからも経験させて頂いた事を大切にし、色々な事に挑戦していきたいと思います。 ありがとうございました。
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