(公社)日本バレエ協会関西支部
2021-08-17

「全国合同バレエの夕べ」レポート

公社社団法人日本バレエ協会主催「全国合同バレエの夕べ」が 8 月 6 日、8 日新国立劇場オペラパレスで、感染防止対策を徹底して開催されました。関西支部からは、玄 玲奈振付の『La forêt』で 11 名が 8 日に出演しました。
本番の臨場感を味わっていただけるよう、関係者にお話を伺いました。

・樫野隆幸 支部長
関西支部の新たな試みとして、振付者及び優れたダンサーの発掘と育成を目的として参加者を募って参りました。
踊り終わったダンサーたちの歓喜にみちあふれ涙を流す姿をみて、今回の試みは間違いではなかった、幸先の良いスタートになったと誇りに思います。
今後さらにあとに続く方々が増える事を願っています。

・振付者 玄 玲奈
関西で育まれ”情”のあるダンサー、所属の垣根を超えて一丸となり、ラストまで切磋琢磨…舞台を全うしてした姿は精悍に映りました。
毎度のリハーサルでダンサーへ審美眼を光らせ、全ての諸対応を十二分にして頂きました松田先生のお陰で、作品創りに専念させて頂けた事、深謝しております。

・バレエミストレス 松田敏子
主役級、指導者で意識やレベルが高い出演者たちは、毎回レッスンから全員参加のリハーサルを重ねました。これは、振付の可能性を広げ、ダンサーの動きの限界を追求することができ、作品の向上につながりました。
玄作品は、現場の空間、広さを計算しての振付で、体の方向や角度にたくさんの決まりごとがありましたが、これが本番に活きました。
大阪共立の原中治美さんの照明プラン、現地での作業、出演者のチーム力により、作品が更に際だっていました。

・上京前さいごのリハーサルを見届けた役員は「振付者の最後の仕上げへの研究熱心さに感動しました」、また本番を見届けた役員は「作品の質、ダンサーレベルの高さで輝いていました」とコメントを寄せられました。

・出演者はじめ、かかわったみなさんは「この時期、舞台を作ることができたことに喜びと感謝でいっぱいです」とだれもが口にされました。

・次は出演者のコメントをご紹介します。

出演の動機
・新規の創作作品にかかわれるから (E.O)
・新国立劇場で踊れるから (H.I)
・玄 作品を踊りたかった (Y.H) 本番の印象
・素敵な劇場で、美しい振付•衣裳•照明、そしてリハーサルより切磋琢磨してきた素晴らしいダンサーたちとこのような作品を踊ることができてとても幸せでした。(E.O)
・カーテンコールでの拍手は、リハーサル期間からのたくさんの思いが頭を巡り涙が出そうになりました。(Y.H)
・味わった事のない良い空気感で踊れたように思います。(R.M)
・この瞬間にしか生まれない空間を感じることが出来、心がしびれるような何とも言えない感覚を経験しました。(K.T)

今後に生かしたいこと
・今後の舞台でも自分が 1 人のバレエダンサー、表現者としてお客様に「美しい」と思っていただけるように深く追求していきたいと思います。(E.O)
・バレエの素晴らしさを伝えていけるような、それを次の世代の方々にも繋げていけるような人になれるよう頑張りたいと思います。(K,Y)
・指導する側になった時も、玄先生のように色んな角度からアプローチして、その子の良さを引き出せる指導者になりたいと思いました。(M.F)

どなたのお言葉からも達成感が感じられます。
今回出演を、振付者候補を見合わせた方、ぜひ来年の公演に思いをはせ、挑戦していただきたいと存じます。

撮影:スタッフ・テス 根本浩太郎

広報部

関連記事