(公社)日本バレエ協会関西支部
2022-07-19

全国合同バレエの夕べ 関西支部出品作品 磯見源振付〘putain de〙について

今回から広報のメンバーになりました山口章氏と森田有紀氏がリポートしました。
まずは作品の感想から

7月2日 大阪バレエにて
8月12日「全国合同バレエの夕べ」に出演の〘putain de〙磯見源振付作品のリハーサルに伺いました。
和気あいあいな雰囲気の中リハーサルが始まると、時間をかけ1人1人に丁寧な指導が入り、ポーズ時のフォルムの出し方や力感、脱力時の抜け感、流れの残像の残し方やサスペンションの入れ方、個々のリズムのズレの修正など、非常に的確なアドバイスがなされた後、曲をかけての通しに移りました。
先程の和気あいあいを一変させ、良い空気感でスピードある動きから、苛立ちや不安を表現する動き、優しさを含む柔らかな動きなどで作品が展開されました。
タイトルに使われている
“putain”が“shit!”や
“damn!”と同義語であるらしく、人間の苛立ちやパンデミックによる不安などをテーマに緩急ある曲中で表現しつつ、見る側には自由な解釈を求めている様です。
振付開始から約一ヶ月で磯見氏のスタイルが、オーディション選抜の10名に浸透し、彼女達もしっかりそれを吸収している様に感じました。
磯見氏に、「今回の舞台でダンサー達に求める事は?」と尋ねたところ、『Energy!』だそうです。
彼女達のEnergyが新国立の空間で照明効果などと相まって作品が昇華されるであろうと、大いに期待を持ちました。
筆者 山口 章

続いて、出演者の方にはアンケートにお答え頂きました。
質問内容は
1 この舞台出演の動機は?

2 作品を踊るにあたり、大切にし   
 たかった事や、表現したかった       
 事は?

3 舞台への意気込みをお聞かせ下 
 さい

4 皆様にお伝えしたいメッセージ

です。

本番前の出演者の方々から
☆M.Yさん
1、大阪での初演を見てかっこいいと思い参加しました。
2、振付家やダンサー達と一体感を共有しながら自分の個性を出す事です。
3、毎回のリハーサルで積み重ねてきた事を出し切って本番の舞台で踊ります。

☆K.M
1、新国立劇場の舞台で踊りたいのと、源さんの作品に興味を抱いたからです。
2、源さんの求める世界観に近づけるよう、特に音は意識するようにしています。
3、気負いせず、楽しみたいです。

☆K.M
1、コンテンポラリーで出演出来ると知り、力を発揮したいと思いました。
2、身体のエネルギーを出し切った上で、皆と波長を合わせることです。
3、源さんと出演者と、楽しみ、迫力のある作品に仕上げたいです。

筆者 森田 有紀

また、終演報告でも皆さんの感想をアップする予定です。

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