バレリーナである前に、すてきなレディでありますように!vol.4
2019年年頭に当たり、おしかりを受けるかもしれませんが、初心に戻って、バレエの歴史についての豆知識を
再確認しましょう。クラスの合間に、この知識をちりばめることで、バレエはロシアで始まったと多くの方が思
い込んでいる間違いを正しませんか。
1.バレエ発祥の地はイタリア、ルネサンス期、王宮や富豪層の間で踊られた舞踊がはじめとされます。
その後、イタリアのフィレンツェの大富豪メディチ家のカトリーヌ・ド・メディシスがフランスへ嫁いだことで、
フランスに広まりました。
太陽王の名で呼ばれたルイ14世(1638~1715)は自ら、舞台に立ちました。
ここで「ラ・シルフィード」などのロマンチックバレエが生まれ、数々のスター、タリオーニやエルスラーなどが
出てきました。やがてこのフランスから、ロシアへ移ります。
今日のバレエの基礎になったのがロシアで始まったクラッシックバレエです。
2.白鳥の湖の世界初演は1877年モスクワ・ボリショイ劇場でライジンガー振付のものでした。
サンクト・ペテルブルグでプティパ/イワーノフ版による上演はその8年後1895年でした。残念ながら作曲者
であるチャイコフスキーはすでに亡くなっていました。
この版が今やバレエの代名詞とも言われる白鳥の湖の元となっています。
では、日本では・・・。
全幕初演は終戦の翌年昭和21年(1946年)帝国劇場でした。
当時の貝谷バレエ団、東バレエ団、服部・島田バレエ団、が集結して東京バレエ団と名打って小牧正英の振付に
よる上演でしたが、大成功を収めたのです。
終戦直後の環境を考えると、当事者の方々のご苦労が想像されます。
この先達たちのおかげで今日の日本のバレエ界が成り立っていることを忘れずに、日々臨みましょう。
(参考文献:「バレエ ―誕生から現代までの歴史― 」薄井憲二 薯 音楽之友社)
コメントを残す