バレリーナである前に、すてきなレディでありますように!Vol.5
1.立春といえども、まだまだ寒い日が続きます。寒い日の朝寝坊でレッスン場に駆け込んですぐにレッスンを始めたら 肉離れなんてことにならないように、レッスン前のウォームアップを入念に。使いすぎや、使えてなくて固くなって
いる筋肉を、モビライゼーション(圧し、脱力した状態で小さく動かす)や擦ることで、筋膜と筋肉の間に隙間を作り
血流やリンパの流れをよくします。こうして筋肉に弾力をもたせて、さぁレッスン。
レッスン後は、リラックスして心地よい呼吸をして、筋肉を緩めます。
暖かい春が到来するまで、油断禁物、自分の身体を愛しん(いとしん)でください。
2.ロマンチックバレエ時代の舞姫たち(Vol.4に続く)
マリー・タリオーニ(1804~84)は1827年のパリ・オペラ座での華々しいデビュー後1832年に「ラ・シルフィー
ド」を踊り、その名声を確立します。その好敵手として、オペラ座の総裁ヴェロン博士(1798~1867)に見いださ
れたのが、ファニー・エルスラー(1810~84)で1834年にオペラ座デビュー、1836年彼女の代名詞ともなる「カチ
ュチャ」を踊り、パリのバレエファンをタリオーニと2分するようになります。
その後、ジュール・ペロー(1810~92)に見いだされたのが、カルロッタ・グリジ(1819~99)、「ジゼル」の
初演者としてその名は不朽です。
続いて、ルシル・グラーン(1819~1907)、ファニー・チェリト(1817~1909)が登場します。ここでペロ
ーはタリオーニ、グリジ、グラーン、チェリートの4人による「パ・ド・カトル」(プーニ曲)を振付、短い、筋の
ないバレエでしたが、ロマンチックバレエを代表する舞姫が勢ぞろいすることで、ロマンチック期の大輪と呼ばれま
した。現在踊られているものはアントン・ドーリンが再構成したものです。原作の記録は残された数種のリトグラフ
くらいで、舞姫中心のロマンチックバレエ期へのオマージュとなります。
(参考文献:「バレエ ―誕生から現代までの歴史―」薄井憲二 薯 音楽之友社)
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