(公社)日本バレエ協会関西支部
2022-08-21

『全国合同バレエの夕べ』 行事実施報告

8月12日,14日に全国合同バレエの夕べが開催されました。
今回は新国立劇場中ホールで開催されました。
11日には1時間弱ダンサーたちとの照明合わせ。12日には舞台でのリハーサル、本番でした。
本番は関東支部の白鳥の湖第三幕、東京地区Echo、北海道地区仮面舞踏会に続いて関西支部のPutain deでした。
10人のダンサーが照明の織りなす円、四角、サスなどの中で全身を駆使して表現しました。
20分の舞台があっというまに終わりました。
振付家の磯見源さんのヨーロッパで習得されたコンテンポラリー技術、シャープな作品、ダンサーたちのリズム感、コンテのテクニックの高さが際立っていました。
ミストレス貴島佳子さん、桑田彩愛さんもずっと付ききりで指導され、終わった後は涙してられました。
本部の先生方から久しぶりに心が踊る作品を観させてもらったとお褒めのお言葉をいただく事ができました。
(公社)日本バレエ協会文化庁依託事業の`次代の文化を創造する新進芸術家育成事業‘として関西支部の若い振付家、若いダンサーでの出演は事業の目的としても良かったと思いました。
ダンサーたちは新国立劇場で踊れて幸せだと感激してられました。
今後も日本バレエ協会関西支部の協会員の為、協会員の生徒さん達にも幸せを感じてもらえる舞台が創れればとの思いが強くなりました。

副支部長 花山知栄子

この度、新国立劇場で私の作品Putain deを上演できたことにとても喜びを感じ、振付家としての冥利につきました。
本番では客席より2人の優秀なミストレスと共に鑑賞しました。自分が踊り手ではなく、
プロデュース側に立つという立場では緊張感がまるで違い、3人で息を呑んで見守りました。
そしてダンサー達も今までで1番のクオリティーを発揮してくれ、まさにプロの舞台になっており、舞台と客席の一体を感じた瞬間でした。
そして上演後は多くの観客から賛辞を頂き、『涙が出た。』『作品のクオリティが素晴らしかった。』や
『他の作品も是非見たい』などという嬉しい言葉を頂きました。
このような賛辞は私のみにならず、ダンサーに対してであり、達成感に満ちる事ができました。
そしてそのような事なども含め、もっと自分自身の作品で沢山の人に感動を与えていきたいと改めて感じさせられた1日でした。
このような貴重な経験をさせて頂いた関西支部には感謝しております。
これからも芸術文化を日本に、そして関西に更に広めていく1人になれればと思います。
まだまだコンテンポラリーというジャンルは認知が少ないですが、世界と同じ水準になっていかなければいけない時代になり、私も力がある限り貢献できればと感じました。
ありがとうございました。

磯見 源

本番後のインタビューです。
下記の内容で、答えていただきました。

1 、本番直前の気持ちや意気込み

2、本番の印象

3、今後に生かしたい事


R.M

1 、気負わずにいつも通り踊ろうと思いました。

2、ベストではないところもありましたが、とても気持ち良かったです。世界に入りこめました。
皆から感じる熱量が本番の時が一番強く感じました。

3、リハーサル中の共演者の動き方や考え方に触れて感じたことが沢山あるのでそれを身体に染み込ませていきたいです。


R.H

1 、初のコンテンポラリー作品に、緊張と、新国立劇場に立てるワクワクとが混じって昂っていました。

2、緊張感があって、舞台上で演者が同じ空気を共有している実感がすごくありました。
そしてお客様の拍手。幸せを全身で浴びている感じ。最高でした。

3、コンテンポラリーの作品に出演すること自体が初めて。
今後も挑戦し続け、大きく強かに表現し続けたいと思いました。


M.M

1、これでみんなと踊れるのは最後、全力で楽しんで今まで練習してきたことを出し切ろうという気持ちで挑みました。 

2、緊張を忘れ本当に楽しく踊れました。拍手をいただいたときは、達成感を味わうことができ、幸せな気持ちでした。

3、皆とリハーサルできたこと、新国立劇場で踊らせていただいたこと、このような素晴らしい環境で得た貴重な経験を忘れずにこれからも努力していきたいです。


Y.S

1 、憧れだった『Putain de』作品を新国立劇場で踊れることができワクワクと緊張感が入り混じっていました。

2、緊張感があって、ダンサー、舞台、お客さんの空気がひとつになりリンッとした感じがしました。
また、皆んなのエナジーが練習の時より倍出せたのではないかなと思います。

3、コンテンポラリーダンスはずっと苦手だと自分で決めつけてました。でも、リハをしていくなかで身体の使い方や表現、エナジーの出し方等学ぶことが沢山あり有り今後もコンテンポラリーダンスに挑戦し続け、新しい自分に進化し続けたいと思います。


A.F

1、エネルギーが劇場に充満するように、場の色を変えれるようにパフォーマンスしたいと思いました。

2、一人一人の存在を目で見なくても認識できたのが印象的でした。

3
振り付けを踊るという中に余白を残しておくこと。一回一回、その余白をどう使うかを改めて見直そうと思いました。


C.T

1 、直前、皆で円陣を組んで緊張もすーっと無くなり、とにかく思いっきり楽しんで踊ろうと、舞台に立てました!

2、皆のエネルギー、パワーが凄かったです!
終わった後の達成感と同時にもの凄く寂しくなりました。

3、普段一緒に踊ることのないメンバーが集まって作品を作り上げていく。とても刺激があり勉強になりました。

T.M

1 、何かを届けることができると感じていた作品だったので、ダンサーが全力を出し切れることを心から願っていました。

2、曲がなりはじめたとき、これでこのメンバーで踊るのは最後か、と一瞬どきんとしたのを覚えています。

3、自分のいつもの動き方だけでなく、他のダンサーの身体の使い方を真似することも積極的にしていければ、、、とリハーサルを通して感じました。


~出演者全員より~

バレエ協会の先生方、今回、この様な素敵な機会を頂き、有り難うございました。
素晴らしい作品と出会えて、オーディションを受けて良かったです。

「スタッフ・テス 上野能孝」

広報部

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