(公社)日本バレエ協会関西支部
2022-12-02

バレリーナである前に、すてきなレディでありますように!Vol.26

行動制限のない年末を間もなく迎えます。年末恒例の「くるみ割り人形」や、ニューイヤーの「白鳥の湖」上演が気になるところですが、with コロナの先を行く、海外ではどんな様子か聞いてみました。

ベルリン
劇場の上演はコロナ以前の回数に戻っていて、レパートリーはより多様性をもったものになりました。
11月11日にはベルリン国立歌劇場バレエ団が、ロックダウン中に準備していた、Laboworkという作品を発表して話題になりました。
C.Moulbauer(イベント会社CEO)

ニュー・ジャーシー
公演回数はコロナ前より減っていますが、今シーズンの「くるみ割り人形」の公演回数は20回となります。リハーサル中もマスクなし、客席もマスクなし着席制限もありません。
A.Iida(ニュー・ジャーシ―・バレエ団)

スロベニア
昨シーズンからコロナ以前の生活に戻り、今シーズンの舞台数は結構増えています。コロナ禍で上演できなかった演目が追加されているため。
恒例の「くるみ割り人形」は年末13回上演予定、1月頭には「ジゼル」で、今双方のリハーサルの毎日です。
K.Yamamoto(リュブヤナ国立オペラバレエ団 )

ルーマニヤ
コロナで上演回数が減ったのはもはや、過去のこと。
今はヨーロッパの劇場の常の課題、オペラとバレエの予算の争奪戦でどうしてもオペラ上演が多いです。くるみ割り人形を12月上旬に2回公演後、下旬には「白鳥の湖」でイタリアへのツアーです。
R.Nishiguchi(ルーマニヤ・ヤシ・オペラ劇場) 

スペイン、マドリード
劇場が影響を受けたのは、パンデミックの最初の3か月のみで、マドリードの劇場はバレエ公演にも集中しています。
R.Guariglia(外交官)

パリ
パリ・オペラ座はコロナ以前の状態に戻っています。公演数もバレエは古典もの、コンテンポラリー、そしてオペラ、コンサートと豊富です。年末年始は、バスチーユではヌレエフ版「白鳥の湖」、ガルニエ宮ではピナ・パウシュの「コンタクトホーフ」そしてバレエ学校公演と目白押し。
マスクの着用は不要、席も満席です。
観客数も多く、チケット入手には販売開始と同時に予約しないと取れない状況です。
J.Stora(元コンセルヴァトワール教授)

もはやコロナは特別視されず、バレエ上演の実施がうかがえます。
こちらバレエ協会関西支部では1月28日土曜日大阪フェスティバルホールにて芸術劇場:「眠れる森の美女」を上演します。

インフルエンザ&コロナ対策を踏まえての新年にふさわしいグランド・バレエの上演、どうぞ、お楽しみに。

筆者 小西裕紀子

※バレリーナである前に、すてきなレディでありますように!は
協会員、また、その生徒の皆様が、すてきな(女性)レディ、(男性)ジェントルマンと周りから認められるような振る舞いや情報を、様々な角度からご紹介するコーナーです。

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