バレリーナである前に、すてきなレディでありますように!Vol.6
新緑が美しいころになりました。気候が良くなって、レッスン、リハーサルが楽しくなるころでもあります。
今回は、コール・ド・バレエ(フランス語ではCorps de Ballet)について。
バレエの踊り手は、そのバレエ団によって呼び名は変わりますが、主役級のソリスト、準主役級のデミ・ソリスト、そして群舞のコール・ド・バレエとなります。
群舞で踊るから、その他大勢と考えてしまっていませんか。
一人、二人で踊ることはありませんが、大変重要な部分を占めます。
古典バレエ「白鳥の湖」の白鳥たち、ロマンチックバレエ「ジゼル」のウィリたち、この集合団体の踊りがその作品の水準の高さを左右するといっても過言ではないのです。
どんなに有名で素晴らしいプリマバレリーナがオデット姫を踊って素晴らしい演技を見せても、ジゼルがマッドシーンで迫真の演技をみせても、コール・ド・バレエがぎこちなくそろわない場合は、その作品は台無しとなります。
主役たちのリハーサルも大変ですが、コール・ド・バレエのリハーサルにこそ、バレエの“いろは”が学べます。
前後左右の踊り手の動きを常にとらえ、協調性をもって、音楽に合わせて踊ること、これは昇格してソリストになった時にも生かされます。
作品の水準の決め手になるわけですから、リハーサルの反復回数も増えます。
「白鳥の湖」第2幕群舞が上手奥から登場するシーンや、「ジゼル」第2幕のミルタに率いられてのコール・ド・バレエの見せ場、上手グループと下手グループがアラベスクで交差するシーンなどは、音楽が耳から離れなくなるほどです。
それだけ、大変、そして、重要な役を担っているのが、「コール・ド・バレエ」です。
来年バレエ協会関西支部では「バヤデルカ」を上演します。
ここにも黄泉の国でアラベスク・パンシェをしながら次々と群舞が登場するシーンがあります。
このコール・ド・バレエに挑戦して、自分のバレエ力もアップしてみませんか。
オーディションは9月1日です。
コメントを残す