(公社)日本バレエ協会関西支部

TOPICS:バレリーナである前に、すてきなレディでありますように

  • バレリーナである前に、すてきなレディでありますように! Vol.33 2024年11月29日バレリーナである前に、すてきなレディでありますように! Vol.33
    協会会報WINTER2024がお手元に届いたことと存じます。 A4サイズに大きくなり、「あれ?」と思われた方もいらっしゃるかと存じます。 今回は、協会執行部の新体制への期待をお伝えさせていただきます。 今年6月に会議を数回重ねての新執行部の決定で、その意気込みが感じられます。 今、日本のバレエ界は、さまざまな問題を抱えています。 少子高齢化社会、趣味の多様化の影響を受け、おけいこ事としてのバレエの方向性を再確認するときでもあります。 そのような状況下での協会本部の事業展開も、文化庁からの助成金の減額で財政難の中で発信となります。 会員の要望を丁寧にとりあげ、再確認する、今に相応しい協会として発展できるよう取り組んでいただきたいです。 各理事との相互理解を深める。 本部理事会と支部との相互理解を深めるためのオンライン会議を開く。 等、新しい方法を取り入れるとのことです。 試行錯誤を重ねることが次につながるのではないでしょうか。 他国にある、国立バレエ学校なるシステムではなく、日本独自のバレエ教育システムで発展してきた日本のバレエです。 これまで先人が培ってこられた方法を守りながらも、時代に沿って、若い方々の斬新なアイデアも積極的に取り入れて、明るい日本バレエの未来を構築していただきたいです。 理事の新しい役割分担も実施されると伺っております。 今後に大いに期待しようではありませんか。 ※『バレリーナである前に、すてきなレディでありますように』は 協会員、また、その生徒の皆様が、すてきな(女性)レディ、(男性)ジェントルマンと周りから認められるような振る舞いや情報を、様々な角度からご紹介するコーナーです。  
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  • バレリーナである前に、すてきなレディでありますように! Vol.32 2024年10月6日バレリーナである前に、すてきなレディでありますように! Vol.32
    関西支部は次回芸術劇場に「ドン・キホーテ」を上演します。昨日無事選考会を終えました。今回はこの作品について。 「ドン・キホーテ」は1869年、モスクワ・ボリショイ劇場で初演されました。作者はマリウス・プティパ。4幕8場の作品として制作初演されました。キャラクターダンスからなるディヴェルティスマンとマイムがほぼ全体を占めていたそうな。 第1幕のゼギジリア、第3幕のファンダンゴなどスペイン舞踊がふんだんに取り入れられていますが、これは、プティパがスペインのマドリードの劇場との契約中、現地や巡業で訪れたアンダルシアなどでの経験が生かされていると伝えられています。 現在のような形式になったのはやはり、ボリショイ劇場。 同劇場から改定上演を移嘱されたアレクサンドル・ゴールスキーにより1900年に初演されました。 ゴールスキーは、セルバンテスの原作を検討し、登場人物に、役割を与え、必然性あるマイム、テクニックを重視して作り上げたと言われています。 ゴールスキーは、ペテルブルグ生まれ、バレエ学校時代にはプティパにかわいがられ、卒業後はマリインスキー劇場バレエ団のコール・ド・バレエとして踊り、次第に頭角を現し、主役を踊るも、キャラクテールを得意としました。 マリインスキー劇場在職中に自分の作品に手を加えられたプティパの怒りは相当なものだったようですが、ゴールスキー版が世に出たことで、受け継がれていくことになります。 1966年ウィーン国立歌劇場に振付初演された、ルドルフ•ヌレエフ版、1978年ABT ...
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  • バレリーナである前に、すてきなレディでありますように! Vol.31 2024年6月17日バレリーナである前に、すてきなレディでありますように! Vol.31
    6月4日関西支部定期総会が開催されました。その際、広報部から皆様にお伝えさせていただきました、関西支部主催舞台での写真、動画撮影についてお守りいただくことをお知らせします。 芸術劇場では、古典ものを広く一般の方々にご覧いただく機会として実施、また。協会員が幕物を経験できる機会でもあります。 それに加えて、バレエ芸術の新しい方向性を試行錯誤でみいだしていくART MESSAGE を2022年からスタートしました。 ジュニアバレエ・フェスティバル、ローズ・バレエフェスティバルに加えての舞台出演の機会を提供することになっております。 それぞれの舞台は、回数を重ねたリハーサルを経て、ゲネプロ、本番となりますが、最近、出演者、関係者が舞台袖や客席から写真撮影、動画撮影の場面がありました。 作品の完成度、出演者の集中力等を鑑みた時、ここは毅然として、関西支部の方向性を出そうということで、以下のことを決定しました。 〇関西支部主催の舞台での写真や動画撮影について 本番、ゲネプロに関わらず、舞台袖や、客席からの動画撮影、写真撮影は禁止とします。 プライバシー保護、音楽、作品の著作権の問題も絡んでまいります。 舞台制作に集中して、より良い舞台をスタッフ、出演者一同で作りましょう。 なお、振付者、ミストレスが、制作、指導のための撮影は許可します。 また、広報部が、広報活動用に撮影する場合もありますこと、ご理解ください。 協会が率先して、舞台マナーを示させていただきます。 次の舞台、10月5日の第3回アートメッセージ公演での皆様のご協力をよろしくお願いします。 ※『バレリーナである前に、すてきなレディでありますように』は 協会員、また、その生徒の皆様が、すてきな(女性)レディ、(男性)ジェントルマンと周りから認められるような振る舞いや情報を、様々な角度からご紹介するコーナーです。
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  • バレリーナである前に、すてきなレディでありますように!Vol.30 2024年3月11日バレリーナである前に、すてきなレディでありますように!Vol.30
    ライモンダ 関西支部は2024年10月5日第3回アートメッセージ公演に「ライモンダ」を取り上げます。 作曲家アレクサンドル・グラズノフの初のバレエ作品、ロシア古典バレエの巨匠マリウス・プティパにとっては最後の大作となった3幕の作品。 初演は1989年1月ペテルブルグ マリインスキー劇場です。 13世紀のフランスのプロヴァンス地方を舞台に、十字軍の騎士ジャン・ド・ブリエンヌとライモンダ嬢のロマンスをテーマに、サラセン騎士のアブデラクマンが横恋慕し決闘の末、ジャンがライモンダと結ばれるというお話。 舞台はフランス中世のお城、アブデラクマンの登場でアラブの異国情緒、ハンガリー国王が立ち会う結婚式はハンガリー風のディベルティスマンが繰り広げられ、踊り、音楽、背景、衣裳にそれぞれのお国の様式美が見られる豪華なもの。 初演後はK.セルゲーエフ版(1948年)、ラブロフスキー版(1949年)、グリゴローヴィチ版(1984年)と数々の振付家が手を加えてきました。 特筆すべきはバレエ作品での男性地位向上に貢献した、ルドルフ・ヌレーエフがパリ・オペラ座ディレクター就任後初の作品に取り上げ、当時、数いるエトワールたちの活躍の場をふんだんに盛り込んだ豪華版を上演したことです。 日本での全幕初演は1979年牧阿佐美バレエ団がテリー・ウェストモーランド振付(マリウス・プティパによる)で上演。 新国立劇場は2004年に牧阿佐美演出振付で上演しています。 関西支部は1995年K.セルゲーエフ版で初演。 ワガノワ・アカデミーからキャラクターの指導を開始して初の舞台でもあり、 振付にエフゲニー・シャルパコフ氏、エレーナ・エフチェエワ女史、キャラクターの振付にアリサ・ストローガヤ女史が来日されての、手厚い指導を受けての上演でした。 来日のお二人とともに、振付に携われた田上世津子氏がアートメッセージ公演の演出振付にあたられます。 中世の重厚さゆえ、しっとりした印象がありますが、華やかな場面を選び、原点を守りながら、制作にあたられるとのこと。 わくわく期待感でいっぱいです。 この舞台に立ってみませんか? 参考文献:「バレエ誕生」 鈴木晶 (新書館) パリ・オペラ座へようこそ 渡辺真弓 (青林堂) 名作バレエ70鑑賞入門 渡辺真弓 (世界文化社) 筆者 小西 ...
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  • バレリーナである前に、すてきなレディでありますように!Vol.29 2023年12月8日バレリーナである前に、すてきなレディでありますように!Vol.29
    はや12月です。 筆者は4年ぶりにベルリン訪問をしました。 バレエとオペラを楽しみましたが、その際感じたことを書き留めてみました。 ドイツ・オーパ(Deutsche ...
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  • バレリーナである前に素敵なレディーでありますように!Vol.28 2023年7月10日バレリーナである前に素敵なレディーでありますように!Vol.28
    周年事業など、記念すべき時に上演されるのが、「白鳥の湖」。 バレエの代名詞ともなっている作品ですが、どうも今年はこの作品の当たり年のようです。 関西支部でも第50回芸術劇場の演目として取り上げています。 チャイコフスキーの名曲、一度聴いたら耳から離れない音楽で観る人の心をつかんできた作品。 初演時の失敗、32回のフェッテを回った踊り子など、「白鳥の湖」にまつわるお話はいっぱいですが、ここでは世界のバレエ団が独自の「白鳥の湖」の制作に取り組んだ成果を取り上げてみます。 アレクサンドル・ゴルスキー版 ボリショイ・バレエ団1901年 コンスタンチン・セルゲーエフ版 キーロフ・バレエ団1950年 ウラジミール・ブルメイステル版 モスクワ音楽劇場バレエ団1953年 ジョン・クランコ版 シュツットガルト・バレエ団 1963年 ルドルフ・ヌレエフ版 ウィーン国立バレエ団 1964年パリ・オペラ座バレエ団 1984年 ユーリー・グリゴロビッチ版 ボリショイ・バレエ団1969年、2001年 ジョン・ノイマイヤー版  ハンブルグ・バレエ団1976年 アンソニー・ダウエル版 1987年英国ロイヤル・バレエ団 マシュー・ボーン版1995年アドベンチャーズ・イン・モーションピクチャーズ グレアム・マーフィー版 オーストラリア・バレエ団2002年 ジャン=クリストフ・マイヨー版 モンテカルロ・バレエ団2011年 セルゲイ・ボブロフ版 クラスノヤルスク・バレエ団 2014年 アレクセイ・ラトマンスキー版 チューリッヒ・バレエ団/ミラノスカラ座バレエ団2016年 リアム・スカーレット版 英国ロイヤル・バレエ団 2018年 などなど。 筆者にとって、王子の心理にスポットを当てたルドルフ・ヌレエフ版、ババリア王ルートヴィヒの幻想としたノイマイヤー版、1987年原版に近づくようにとのアンソニー・ダウエル版、やさしい白鳥の群れを力強い雄の鳥の一群にしあげたマシュー・ボーン版を目にした時の、新鮮さ、衝撃の記憶は鮮烈です。 今後も、古典を温存しながらも、その時、その時に即した作品が世に出るのでしょう。 ちなみに 日本での全幕初演は終戦直後の昭和21年、上海から帰国したばかりの小牧正英を中心に、東勇作、貝谷八百子、服部・島田の各バレエ団から踊り手が集められ、帝劇での上演、これは22日間行われたとのこと。 関西支部は、記念すべき芸術劇場第50回に「白鳥の湖」山本隆之氏の演出振付初演に期待を寄せ、先人の尽力に感謝して、上演に取り組みます。 オーディションに振るってのご参加をお待ちしています。 筆者 ...
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  • バレリーナである前に素敵なレディーでありますように!Vol.27 2023年5月12日バレリーナである前に素敵なレディーでありますように!Vol.27
    2つの気になる数字と総会 2021年の調査※で、バレエ人口は5年前の3分の2に。(2016年から10万人以上減少) 2022年の調査※で、バレエは知っているが、バレエとの接点がない人の割合、調査に参加の人の約4割。 ...
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  • バレリーナである前に、すてきなレディでありますように!Vol.26 2022年12月2日バレリーナである前に、すてきなレディでありますように!Vol.26
    行動制限のない年末を間もなく迎えます。年末恒例の「くるみ割り人形」や、ニューイヤーの「白鳥の湖」上演が気になるところですが、with ...
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  • バレリーナである前に、すてきなレディでありますように!Vol.25 2022年10月5日バレリーナである前に、すてきなレディでありますように!Vol.25
    11月10日のJBA ...
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  • バレリーナである前に、すてきなレディでありますように!Vol.24 2022年9月6日バレリーナである前に、すてきなレディでありますように!Vol.24
    現在、リハーサル真っただ中の11月10日西宮芸術文化センターで開催のJBA ...
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